中古ThinkPadを何年も使えるPCにするには | やぎおインフォ  
   
               
   

中古ThinkPadを何年も使えるPCにするには

どうも最近のノートPCは、キーボードがイマイチしっくりこないものが多いように思います。かつてハイアマチュア以上のユーザーに定評のあった旧IBM、現LenovoのThinkPadについてもそうです。その大きな特長であったキーボードは、今ではすっかり様変わり。7列配列は6列になり、キートップはアイソレーション(分離)と大きく変わりました。これには賛否両論ありますが、ぼくは個人的に以前のキーのほうが好きです。

そんな、旧来のThinkPadのキーボードで仕事がしたい、という方のために、中古ThinkPadの活用について書こうと思います。実際にぼくは2010年に発売されていたThinkpad X201を中古で格安で手に入れ、パーツを換装して自力でリフレッシュ。現在、かなり快適に使えています。

狙い目はWindows 7搭載、メモリ4GB搭載機

ここ数年、薄型・軽量化の技術革新が進み、ウルトラブックが登場するなどで、ノートPCは供給量が増え、低価格化が進み、季節ごとに新機種が登場するというかなり循環の早い市況になっています。その影響で、中古市場も活況になりました。状態のいい、安価な中古PCがかなり多く手に入るようになったのです。
そんな中で、今狙い目なのは、Windows 7搭載で、メモリ4GB搭載のマシンです。ちょっと探すだけで、4万円程度から手に入ります。

HDDのSSD換装が肝

豊富な選択肢があるとはいえ、当時のノートPCは、さすがにそのまま使うのにはスペックが不足している部分もあります。いちばん大きな違いが出るのは、「SSD」です。当時はまだストレージはHDDが全盛。今ではSSD搭載ノートPCは珍しいものではありませんが、当時はかなり少なく、この年代のPCのボトルネックの大部分は、HDDの転送スピードによるところが大きいのです。CPUやメモリ間のバススピードは着々と進歩する中で、HDDだけがアクセススピードで遅れをとるようになってしまい、結果として、本来そのPCが持つスピード面でのポテンシャルをつぶしていたのです。

このことは、Windowsエクスペリエンスインデックスを見るだけで明らかです。数値的にCPUやメモリで高い値が出ていても、HDDやグラフィックスの数値が低いというのは定番の結果でした。グラフィックスの数値は低くても部分的にしか影響が出ませんが、HDDの数値は、PCの処理の合間合間に必ず影響してくるもの。ここがSSDに変わるだけで、体感スピードがまるで変わります。

メモリは8GB、OSは64ビットに

HDDのSSD換装の次に大切なのはメモリです。2010年ごろのPCは、標準的なメモリが2GBから4GBに変わるころ。そしてこの2→4という容量の変化に深く関わるのが、32ビットOSから64ビットOSへの転換期ということです。そのため、SSDへの換装後、次に行うべきなのは、OSの64ビット化とメモリの増設、ということになります。

もし、中古で手に入れたPCに搭載されているOSが32ビットならば、OEM版などで64ビット版を入手し、インストールし直します。そして、ハードウェアのスペック上の限界を調べて、メモリをできる限り増やします。おそらく、2010年頃のノートPCは、たいてい8GBまで認識してくれるはずです。

というわけで、ぼくは中古Thinkpad X201を、320GB HDD(5,400rpm)から240GB SSD(Intel SSD 530 Series)に、2GBのメモリを8GBに、そしてOSをWindows 7 64ビットに変更しました。
現在仕事のメインマシンとして使用していますが、2014年に会社から支給されたDELLのHDD搭載モデルと比較して、明らかにスムーズな動作。体感速度は2倍程度あります。

中古Thinkpadに興味が出てきましたか?
ちなみに、いわゆる人気のあった頃のThinkpadのキーボードと現在のアイソレーションタイプのキーボードの分かれ目となる機種は、以下の通りです。参考になれば幸いです。

従来の7列キーボード新6列アイソレーションキーボード
T420T430
T520T530
X220X230
W520W530

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