複数のGmailアカウントを安全に使い分けるアイデア | やぎおインフォ  
   
               
   

複数のGmailアカウントを安全に使い分けるアイデア

Gmailのアカウント、何個持っていますか? ぼくは5つです。内訳は、仕事用、自分のサイトで公開している連絡用、プライベートでの買い物用、プライベートで重要ではないサイトに一時的に登録するため用、特定の友だちとのファイルシェア用です。

複数のアカウントを使うのはもはや当たり前

こんな分け方は大げさだ、と思われますか? でも、メールアドレスの取得が無料になったこの時代に、用途に応じてメールアドレスを分けるというのは、メールボックスを整理するよりも手軽でわかりやすい情報管理の方法だ、とぼくは思っています。

実際、もっとたくさんのアカウントを使い分けている人もいるはずです。仕事ひとつとっても、フリーランサーであれば、自営の営業マンとしての顔と、企業からの委託を受けている社外協力者としての顔などなど、いくつもの顔を持っている人はめずらしくありませんし。そういう方は、それぞれの仕事でアカウントが違うのは当然です。

Googleサービスの仕様は仕事とプライベートを分けるには少し不安

さて、PC用のGmailでは、ブラウザで複数のGmailアカウントを同時に管理し、切り替えることができます。Gmailの画面右上に出てくる自分のポートレート画像をクリックして[アカウントを追加]すると、別のアカウントを既存のアカウントの子のように扱えるわけです。

また、スマートフォン用のGoogleアプリであれば、たとえばGmailであるアカウントを使ってサインインすると、YouTube、Chrome、Drive、Mapなど他のGoogleアプリにも同時にサインインしたとして扱われます。シングルサインオンというやつですね。

これらの仕組みはとても便利です。手間をかけずに裏で気を利かせてつなげてくれるわけですから。でも、冒頭に申し上げたような、仕事とプライベートをアカウント単位で分けている場合は、こうした「気の利く」サービスは、「余計なお世話」と感じてしまう危険性をはらんでいます。

たとえば、プライベートでYouTubeの高評価をした動画と、仕事でYouTubeの高評価をした動画が渾然一体に見える危険性、相互の情報が行き来しているように見えるのは、実際に一緒に扱われていないとしても、精神衛生上よくありませんし、各サービスの使い勝手も低下します。

そのほかにも、こんなこと

仕事のメールでプライベートのGoogle Driveから添付ファイルを誤って添付してしまった。

仕事で大勢にプロジェクターでプレゼンをしているときに、ブラウザを立ち上げたら、プライベートで閲覧したページの履歴が残っていて、オートコンプリート機能で、ブラウザの検索窓に、好ましくない予測キーワードがサジェストされ出てきた。

仕事用にブラウザを立ち上げたら、プライベートで使っているお気に入りが同期されてしまった。

などなど……。
複数アカウントの使用には、こうしたことが起こる危険性をはらんでいるのです。

安全にアカウントを使い分けるなら、ブラウザで分けよう

そこでぼくが提案したいのは、ブラウザごとに使うGoogleアカウントを分けて、より安全に、複数のGoogleアカウントを使い分けることです。絶対にアカウント情報が行き来してほしくない者同士でグループをつくり、ブラウザを分けて登録するのです。

たとえば、このようにします。
Google Chrome = 仕事用(メイン)
FireFox = 自分のサイトで公開している連絡用、プライベートでの買い物用、プライベートで重要ではないサイトに一時的に登録するため用(サブ1)
Opera = 特定の友だちとのファイルシェア用(サブ2)

こうしておけば、仕事で使うのはChromeだけ。Chromeを使っている限り、プライベートの情報と仕事用の情報が交錯したり、ミスが起こったりする可能性はゼロです。

パソコンはその性質上、無意識のうちにオペレーションミスが発生しやすいツール。軽易なミスと重大なミス、どちらのミスが発生するとしても、オペレーション手順にあまり違いがないのです。つまり、こういうことです。

●おいしい天丼の写真のつもりが自撮り写真を添付して、ランチお誘いメールを、付き合いのある取引先の人に誤送信
●おいしい天丼の写真のつもりが社内の機密文書を添付して、ランチのお誘いメールを、付き合いのある取引先の人に誤送信

このふたつ、その重大さは違いますが、操作手順は一緒です。怖いですよね。

そうなると、ツールを使う側である自分が、ミスを予防するために、自分でツールの使い方を工夫するしかありません。ここで紹介したGmailアカウントのブラウザごとのひも付けも、そういう工夫のひとつです。

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