ポジティブな耳栓のススメ、Naughty Boy「La La La ft. Sam Smith」PV | やぎおインフォ  
   
               
   

ポジティブな耳栓のススメ、Naughty Boy「La La La ft. Sam Smith」PV

lalala

歌詞の日本語訳参照サイト:「つれづれ。」

忘れられない。
耳から離れない。

PVの世界観、登場人物、動作、ストーリー。
曲の鍵を握る、怪しげなキーフレーズのリフレイン、情緒たっぷりで表情豊か、キャッチーで気持ちの良い楽曲のメロディ。

宝物を見つけた。
何度も何度も聴いて、観て、これを書いている今もまだその渦中にいます。

テーマは「ポジティブな耳栓」

本題に入ります。この曲のPV、いったい何を伝えようとしているんでしょう。ぼくなりに熟考を重ねた結果、このエントリのタイトルにある「ポジティブな耳栓」という言葉にたどり着きました。
もう少し具体的に言い換えます。自分らしくあるために、適度に耳を塞ぐのもよいと思う、というメッセージです。

なぜそういう理解に至ったかといいますと……。
まずは前提として、「人間は他の人(他者)との関係の中でしか生きられない」という事実を受け止める必要があります。人間は一人で生まれることができず、一人で子孫を残せないことから、「一人で生きる」というのは原理的に不可能です。また、実際的な観点でも、衣食住をすべて自分でまかなうというのは限りなく非現実的ですから、いずれにせよ人間は他人と関係しなければ生きられない、と言えます。

ですが、人が他人と関わると、やっかいなことも多いですよね。「あれをしろ」「これをしろ」「そんなことしちゃダメ」「それはルール違反」などなど……。往々にして人は、他者に手枷足枷をはめたがるもの。
あらゆる社会性を持つ生き物は、他者との関係において、バランスを取るべく、妥協やガマンを重ねていきますよね。会社員であれば、上司の命令に嫌であっても従います。そう、自分が自分であるために、ポジティブに耳栓をしながら生きているのです。

「支配欲」がこのPVのテーマ

支配欲とは、他人を自分の思うがままにコントロールしようとすることです。人間ならば、多かれ少なかれそういう欲を持っています。しかも、人は他者の従属を得ると支配欲が満たされ、エスカレートする傾向があります。これは、ろくなことになりません。

複数の人が平和に暮らすためには最低限のルールが必要ですが、この時代、そういうルールや縛りが多くて息苦しくないですか?
他人にコントロールされることに慣れてしまうと、自分の中をいたわる機会が減ってしまいますし、心がやせ細ってしまいます。
そうならないために、「適度に耳をふさいでゆるく生きよう。そしてたまには心の旅に出る」ことを、この曲とPVは提案してくれたんだと思いました。

ちなみに……。
このエントリでは、具体的にどのシーンがどれを表しているかなどについては触れませんでした。あまり決めつけすぎるのもどうかなと思ったもので……。観た人が直接感じたことのほうが大切ですしね。
ともあれ、PVを読み解くって楽しいです。このPVには、もっともっと読み解く余地があるなあと思っています。実はここに書いたこと以外にも、いっぱいメモをつくっていたんですが、まとめきれず……(苦笑)。エッセンスだけ投稿しました。

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