現在TV放映中のカゲロウデイズのアニメ、『メカクシティアクターズ』。見てます、原作大ヒットですしね。
見れば見るほど気になる「背景のスケール感」
ツッコミばかりするエントリは避けようと日ごろ気をつけているんですが、これについては、書かずにはいられませんでした。「背景のスケール感の不自然さ」、これがあまりにも目に余ってしまいまして。部屋、道路、階段、窓、ベッド……。どこもかしこも広すぎて、大きすぎて、キャラクターのスケールに合っていないんですよね。
制作はシャフト、監督は『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之さん。そういえば、まどかのときも、ほむらの部屋とか異様なぐらい広かったですね。
今作でも背景、空間のパーツがカットごとにバラバラのスケール感に感じますよ。例を挙げましょうか。第4話、15分ごろ、ヒビヤがベッドに横になっているシーンです。「ベッド長っ! 窓でかっ!」ですよ。ベッドはキングサイズ並の幅で長さは「何サイズ?」というぐらい見たことのないサイズ。4人寝られますねこれ。このシーン、最初のカットはベッドを真横から写しているアングルで、ベッドが異様に長いんですが、やがて斜め上から写すアングルのカットに変わるのですが、そこではそのベッド、セミダブルぐらい、あんまり長くないんですよ! つまり、当初から「長いベッド」という設定したとは思えなかったんです。
いや、仮にそういう設定だとしても、長いベッドである必然性なんてないですよね。だって、人間のつくるものって、人間のサイズに合わせて使いやすいようにつくるものです。わざわざ現実よりももののサイズ感が大きい世界観をつくるというのは、世界観をつくるプロセスとして不自然だと思うんですよ。
今作、背景全般の作画もていねいではありません。頼むよ!と言いたくなってしまいます。
同じ現象が『ドラクエX』にも発生しています
そう。背景スケール問題は実は先発しているオンラインゲーム『ドラゴンクエストX』ですでに絶賛展開中です。「ドアでかっ! 天井高っ! 階段長っ!」といったツッコミを思う存分お楽しみください。
制作者のみなさん、マジメにやりましょうよ。
と思う今日このごろです。