アカペラグループPentatonixのDaft Punk、その原曲を巡る旅 | やぎおインフォ  
   
               
   

アカペラグループPentatonixのDaft Punk、その原曲を巡る旅

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2014年1月末、フランスのテクノユニット、ダフトパンク(Daft Punk)のニューアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ(Random Access Memories)』がグラミー賞を獲得し、授賞式ではあのスティービー・ワンダーと共演してヒットシングル「ゲット・ラッキー(Get Lucky)」を生演奏。
このニュースから、ダフトパンクに興味を持った人もいるのではないだろうか。

ヒットシングルとなったこのGet Luckyは、ミニマルなディスコソング。メロディが耳に残りやすく、シンプルでカヴァーがしやすいためか、さまざまなグループがカバーしてYouTubeなどで公開している。

歌ものからハード・ロックまで! ダフト・パンク“Get Lucky”カヴァーの世界(TOWER RECORDS ONLINE)
http://tower.jp/article/news/2013/10/03/n06

中でも、トップにYouTubeの動画を貼り付けた、5人組のアカペラグループ「Pentatonix(ペンタトニックス)」のカヴァーメドレーは必聴。
クオリティが神がかっている。人の声というのはこれほどまでに奥深いものなのかと、衝撃を受ける。

ダフトパンクは、生音よりも打ち込みのおもしろさ、機械的なエフェクトが生み出す独特の世界観を生かした楽曲作りを行うユニット。
それに対してPentatonixは、パーカッションを含めすべての音を人間の声だけで作る、アカペラによる表現を行うグループ。むしろ思想としては対極に位置する2グループだ。

Pentatonixにカヴァーされたダフトパンクの原曲は、当然アカペラで歌われることなど前提にしていないはずだ。
だが、このカヴァーメドレー「Daft Punk」を一度聴くだけで、そんな杞憂は一瞬で吹き飛ぶ。それだけでなく、オリジナルに対して、マッシュアップ以上の、新しい表現として提示しているとすら感じる。

ここ最近のダフトパンクは生音・生声を使ったグルーヴィーな曲作りにシフトしている。そのため、僕を含めてテクノに興味がない人でも、「聴ける」人が増えたのではないかと想像する。

そこにこのPentatonixのカヴァーメドレーが登場した。

この曲を機に、テクノ時代(?)のダフトパンクにも興味が出た人もいるはずだ。
実際、カヴァーはオリジナルと聴き比べるというのも楽しみのひとつだ。

Pentatonixのカヴァーメドレー「Duft Pank」に出てくるオリジナル曲は、
登場順に「Technologic」「One More Time」「Get Lucky」「Digital Love」「Harder, Better, Faster, Stronger」の5曲。

各曲、PV(非公式を含む)のYouTubeリンクも貼っておく。

「Technologic」(2005年シングル、2005年のアルバム『Human After All』に収録)

「One More Time」(2000年シングル、2001年のアルバム『Discovery』に収録)

「Get Lucky」(2013年シングル、2013年のアルバム『Random Access Memories』に収録)

「Digital Love」(2001年シングル、2001年のアルバム『Discovery』に収録)

「Harder, Better, Faster, Stronger」(2001年シングル、2001年のアルバム『Discovery』に収録)

圧巻は「Harder~」の超高音、超低音をしっかり肉声で出しているところ。この点に異論を挟む人は少ないはずだ。

また、上記5曲を違和感なく編曲しているだけでなく、「Technologic」のようなメロディがない曲に対してハーモニーが美しいメロディを付けるなど、メドレーとして構成するスキルも優れている。

ラストもかっこいい。

「Our work is never over.」

この言葉通り、今後の動向にも期待したいグループだ。

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