DropboxとGoogleドライブ、人とデータを共有するならどっち? | やぎおインフォ  
   
               
   

DropboxとGoogleドライブ、人とデータを共有するならどっち?

Dropbox、Googleドライブ、SugarSync、OneDrive、Amazon Cloud Driveなどなど……。無料で使えるオンラインストレージサービスがずいぶん浸透してきました。ぼくも、プライベートで仕事でと、本当に便利に利用させてもらっています。
多種多様なサービスがある中でも、やっぱりよく聞くのはDropboxとGoogleドライブのふたつかなと思います。では、人とデータを共有するのに、どっちが使い勝手がいいんでしょう。調べてみました。

Googleドライブは立ち上げで失敗

そもそも、オンラインストレージサービスとして先行していたのはDropboxです。Googleドライブは後を追うようにサービスをスタートしました。

しかし、Googleドライブは、サービスイン当時に手痛い失敗をしました。保存するデータをGoogleが所有するというとんでもない規約になっていたためです。
もしかしたら、当時のこの事件のことを記憶していて、Googleドライブの利用を躊躇している人もいるのではないでしょうか。
しかし現在、規約は変更され、保存データはユーザーが所有するということで、他サービスと条件は揃っていますので、そこは安心してもいいのではないでしょうか。

DropboxもGoogleドライブも、機能的にはほぼ引き分け

さて、これらふたつのサービスの内容を細かく調べてみたのですが、実際のところ、機能面についてはあまり違いがありません。
デスクトップアプリ(フォルダの自動同期)、ファイルのバージョン管理と復元機能、オフィス系ファイルの扱い。さらに、スマートフォン・タブレット用アプリとPC用アプリの両方が用意され、各アプリもこなれてきているので、運用上のトラブルもかなり少ない印象です。

バージョン管理機能もあるし、実はPCのHDDよりも安全?

オンラインストレージがここまで便利になると、冗談ではなくて、PCなどローカルにデータを保存しておくメリットがどんどん減っていると思うんです。

メリットは3つあります。
1:データが消えるリスクが少ない
2:どこからでもデータにアクセスできること
3:ファイルのバージョン管理ができること

それぞれ、メリットについて説明を補足します。

1についてですが、PCでは、ハードディスクが破損したらデータが消える可能性が高いです。また、誤ってゴミ箱に入れて空にしてしまったら、基本的にはファイルを復活させることはできません。スマートフォンも、内部メモリーに保存したデータは、たとえば水没したとしたら、データは消えてしまいます。人為的に削除したファイルはもちろん、元に戻ることはありません。

2については補足の必要はないですね。文字通り、(電波さえあれば)どこからでもアクセスできます。

3についてですが、ファイルのバージョン管理と復元機能があると、人と共同作業をする際の大きなアドバンテージになります。
なぜなら、共同作業でもっともトラブルになるのが、「誰かがファイルを消した」「あるべき場所にファイルがない」という、オペレーションミスだからです。マウスをドラッグする手が滑って別のフォルダに入り込んでしまったり、ゴミ箱に入れてしまったりというミスが、本当によく起こるのです。しかも多忙なときに、無自覚のうちに。
そのため、事態はおのずと深刻化します。そんなときに、復元機能を使うと、ファイルを元に戻せるだけでなく、最後にファイルを削除または移動した人が誰かまでわかるのです。再発防止にも役立ちます。

このように、クラウドにファイルを保存しておくことのメリットが、ローカル保存のそれを大きく上回ってきていると言えると思います。デメリットとして残っているのは、アクセススピード、でしょうか。

容量はGoogleドライブが有利

先ほど、DropboxとGoogleドライブに機能面の大きな違いはないと説明しましたが、明らかな違いとして、「無料で使える容量」があります。これは圧倒的にGoogleドライブの勝利です。Dropboxの2GBに対して、Googleドライブは15GBもあります(Gmailと容量を共有ではありますが)。

スピードはDropboxが有利?かも

ということは、容量が多いGoogleドライブがいいんじゃないか、というふうに思ってしまいがちなのですが、転送スピードに違いがあるようです。環境によるのかもしれませんが、少なくともぼくの環境では、以下の結果が出ました。

テスト環境Windows 7、7,400rpmのHDDドライブにDropboxとGoogleドライブそれぞれの同期フォルダをマウントした状態
テストに使用したファイルとベンチマーク方法563MBのテレビ録画ファイルをコピーして、アップロードが完了するまでの時間をカウント(2サービスを同時実行)
Dropbox 3.0.3(1TBの有料版)約8分10秒(表示上は1,800~2,400KB/秒でした)
Googleドライブ 1.19.8268.4572約16分2秒(転送速度の表示なし)

2倍近く違うんですよね。もしかしたらDropboxが有料版だと転送速度が速い、という可能性もありますが…。

また、このテストとは別なのですが、仕事でGoogleドライブを使っていると、相手がアップロードしたファイルが共有に表示されるまでに、少しタイムラグ(数分~数十分程度)が出る場合があります。
ひとまず、容量で選ぶならGoogleドライブ、ということは言えそうですが、僕はスピード面でいくつか不審な点が感じられたため、Dropboxをメインで、有料プランで使うようにしています。

サービス選びの参考になれば幸いです。

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