YouTuberのためのDaVinci Resolve(5)背景つきのTVみたいなテロップを作ろう | やぎおインフォ  
   
               
   

YouTuberのためのDaVinci Resolve(5)背景つきのTVみたいなテロップを作ろう

YouTuberのためのDaVinci Resolve(5)背景つきのTVみたいなテロップを作ろう

DaVinci Resolveの使い方、今回はYouTube動画でもよく見る凝ったテロップで、テロップに背景が付いているタイプのテロップの作り方を紹介します。

Text+で色やフチ取りを加工したテロップ作成方法を押さえた前提で話を始めます

今回は、前回紹介した「Text+」でテキストの色やフチ取り加工を施してテロップ作成ができるという前提で話を進めます。
参考までに前回の記事はこちらです。
YouTuberのためのDaVinci Resolve(4)TVみたいなテロップを作ろう YouTuberのためのDaVinci Resolve(4)TVみたいなテロップを作ろう

テロップの下に背景色を敷く

今回も使うのは「Text+」です。前回解説したText+のShadingのAppearanceは「Text Fill(テキストの中を塗りつぶし)」と「Text Outline(テキストの外をフチ取り)」の2つでしたが、今回背景色を敷くには、3つめの「Border Fill(境界線内を塗りつぶし)」を使います。

早速やってみましょう。テキスト「なんでやねん!」を白で塗りつぶして(Select Element:1)、黒でフチ取り(Select Element:2)した状態から、「Select Element:3」を選んで「Enabled」にチェックを入れて、「Properties」→「Appearance:Border Fill(左から3番目)」を設定します。
Properties→Appearance:Border Fill(左から3番目)を設定

デフォルトでは、これでボケ足のついた黒い背景色が敷かれます。
テキストの背景にボケ足つきの黒が敷かれた

この状態から、プロパティを変更してこのようにしてみました。
背景変更後のテロップ

まずは変更したプロパティを確認してください。
変更したプロパティ

Shading→Shading Elements→Select Element:3
 Properties→Level:Text
 Properties→Extend Horizontal:0.1
 Properties→Extend Vertical:0.16
 Properties→Round:0.276
 Properties→Color:黄色
 Softness→X:0
 Softness→Y:0
 Position→Offset→X:-0.014
 Position→Offset→Y:-0.009

Border Fillは、使っているフォントとテキストの長さに応じて境界線を描き、中を塗りつぶすタイプです。まず、テロップ全体を囲むような背景を敷く場合は「Level」を4タイプから選ぶことになります。

  • Level:Text テキスト全体に対して境界線を描く
  • Level:Line 2行以上になるテキストで各行ごとに境界線を描く
  • Level:Word 語単位、つまり文章中半角スペースが空くごとに語が区切られたと考えて、その語ごとに境界線を描く
  • Level:Character テキストの1文字ずつ境界線を描く
今回は1行のテロップですし、全体の背景として敷くので「Level:Text」を選びました。

続いて、「Extend Horizontal(水平方向・横に拡張)」「Extend Vertical(垂直方向・縦に拡張)」で背景部分を広げます。使うフォントによって最適な設定値は変わってくるので、プレビューエリアを見ながらドラッグして決めていくといいと思います。

そして、「Round」で角の丸めを適用します。今回は軽く丸める程度にしましたが、1.0にすると横端が半円になります。

フォントによっては、背景部分が文字とずれたりするので、「Position→Offset」で位置合わせが必要ですね。

背景色の回りにフチをつける

この背景部分にもフチをつけたい場合はどうすればいいでしょうか。
ここまでText+の設定の仕組みを理解していると想像がつくかもしれません。
答えは、Properties→Appearance:Border Outline(いちばん右)を使う、です。

今回は、Select Element:4で設定をしました。
背景部分にフチをつけたテロップ

変更したプロパティ

Shading→Shading Elements→Select Element:4
 Properties→Thickness:0.2
 Properties→Level:Text
 Properties→Extend Horizontal:0.1
 Properties→Extend Vertical:0.16
 Properties→Round:0.276
 Properties→Color:黄緑色
 Softness→X:0
 Softness→Y:0
 Position→Offset→X:-0.014
 Position→Offset→Y:-0.009

背景色を設定したSelect Element:3の設定に「Thickness」値を加え、色を変更しただけです。

背景色とフチにグラデーションをつける

もうちょっと華やかにしてみましょう。Select Element:3と4の両方のProperties→TypeをSolidから「Gradient」に変更して、背景とフチそれぞれに逆方向のグラデーションをつけてみました。
背景とフチをグラデーションにしたテロップ

変更したSelect Element:3のプロパティ

Shading→Shading Elements→Select Element:3
 Properties→Type:Gradient
 Properties→Shading Gradient:黄色から白
 Properties→Mapping Angle:45.0
 Properties→Mapping Level:Text

変更したSelect Element:4のプロパティ

Shading→Shading Elements→Select Element:4
 Properties→Type:Gradient
 Properties→Shading Gradient:黄色から白
 Properties→Mapping Angle:-45.0
 Properties→Mapping Level:Text

ここの設定で気を付けたいのは、「Mapping Level」を「Text」にすることです。そうしないとグラデーションがしっかり見えません。

背景を画像にする

最後に、画像を背景にする例を紹介しますが、もうおわかりかと思います。Select Element:3で「Type」を「Image」にして、画像を指定すればいいのです。

ただ、この先の設定が少し難しいです。まず、すぐ下に「Image Source」というプロパティが出てきますが、ここには「Tool」「Clip」「Brush」という3つのオプションがあります。想像してもどれが適切かわからないのですが、とりあえず「Clip」です、「Clip」。他のはかなり高度なエフェクト作成ができるようにならないとうまくできないと思います。

さて、「Clip」に変更後、「Color File」プロパティ下の「Browse」ボタンで使う画像ファイルを指定します。

そして、何はさておき「Mapping Level:Full Image」にすれば、画像が適用されます。今回はフリー素材サイトから迷彩柄のパターンをいただいたので、これを適用してみます。
背景を迷彩柄にしたテロップ

変更したSelect Element:3のプロパティ

Shading→Shading Elements→Select Element:3
 Properties→Type:Image
 Properties→Image Source:Clip
 Properties→Color File:(「Browse」ボタンから外部ファイルを指定)
 Properties→Mapping Level:Full Image

次回はテロップのアニメーションに挑戦したいと思います。

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