YouTuberのためのDaVinci Resolve 16(1)ソフトの紹介
YouTuberが増え、動画編集ソフトの需要も一気に増えましたね。以前から、動画編集ソフトは無料・有料どちらもバリエーションが豊かだったのですが、本格的にやるならこのDaVinci Resolve 16がいちばんだと思います。ここでは、導入に向いている人と、導入のメリットを紹介します。
ひと言で言うと「無料ハイエンド」の動画編集ソフト
DaVinci Resolve 16は、無料・有料で言うと無料(有料の上位製品もあります)、ローエンド・ハイエンドで言うとハイエンドのソフトです。
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/
ここでいうハイエンドとは、機能的な充実さとそれに伴って求められるリテラシーの高さを意味します。
DaVinci Resolve 16に近いのは有料のAdobe Premire+After Effects、つまりプロ向けのソフトです。もちろん、月5,680円+税を支払ってAdobe Creative Cloudを利用している方には無用かと思いますが、そうでない方にとって、無料でPremiere並みの編集機能とAE並みのエフェクト実装ができるというのは素直に大きな魅力になると思います。
パソコン用クリエイティブツールを使い慣れた人向け
ただし、DaVinci Resolve 16は、無料であっても、万人にお勧めできるソフトではありません。扱い方にリテラシーが求められるタイプのソフトで、もっともお勧めできるのは、「ノード編集によるエフェクト制作の自由度の高さ」の意味がわかる方です。
この意味がわからない方でも、次のようなタイプの方にはお勧めできます。
- イラスト作成・写真編集ソフトをしっかり使い込んだことがある方
- 3DCG制作ソフト(DCCツール)を使ってある程度使いこなせた方
- DTMerでDAWを使い込んだことがある方
- UnityやUnrealなどのゲーム制作ツールでものづくりをしたことがある方
カット編集~エフェクト~サウンドまでこだわった編集ができる
DaVinci Resolve 16の目玉機能など具体的な紹介は公式サイトに詳しいのでそちらを見てみてください。
ここでは、私が実際にYouTube用の動画編集を行っていて助かるなと思っている機能をやさしい言葉で箇条書きにします。
- カット編集→出力だけなら面倒な設定は不要。マウス操作とAltキーで済んでしまう
- 基本的な動作がAdobe製品より軽め
- TVでよく見るエフェクトのついたテロップがつくれる
- たくさんの動画をつないだときにYouTube用に音声を一発調整できる
- カット→エフェクト→サウンドを1本のソフトで完結できる
情報が少ないのが難点
もうAdobe製品はいらないんじゃないかと思うくらい機能が充実したDaVinci Resolve 16なのですが、いかんせん情報が少ないです。
操作全般を解説した日本語の書籍は1冊のみ、しかも4,000円もします。
ネットにある情報量も少なくて、いちばん充実していそうなサイトは記事が有料。「こんな状況じゃユーザー増えないよなあ、いいソフトなのにもったいないなあ」というのが私の意見です。
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